新進気鋭芸術家 奥村ゆい様と対談(2022.3.26)

ふれあい

デザイナー 奥村ゆい様と当社社長 栗原良太が「商品開発で若手クリエイターを支える」をテーマに対談を行いました。

株式会社梅林堂(埼玉県熊谷市)では、2022年3月26日に箱田本店にて、「商品開発で若手クリエイターを支える」をテーマに、春限定パッケージ「ねこの春」をデザインした奥村ゆい様と当社社長 栗原良太で対談を行いました。対談では奥村様のデザインの原点から、梅林堂の商品づくりにおけるデザイン性について語り合いました。
(2022年3月26日(土)に梅林堂 箱田本店にて)

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デザインの原点は、幼少期の雑貨屋さん
奥村様:幼少期とにかくカラフルな雑貨が好きでした。雑貨店の中に布団を敷いて寝たいと思うほど。中学生の時に絵で表彰され、絵が得意なのだと気づいたのです。好きなことと得意なことが合体したんです。その流れで仕事に就きました。デザインでは、パソコンで描いたままの無機質なタッチを避け手書きのニュアンスが伝わるような手法を工夫しています。

商品パッケージには温かみを
奥村様:今回の作品では、それぞれ動物を描いています。無機質なものを避けるということと根っこは同じだと思います。動物を描くことで温かみが生まれます。若い方にも「やわらか」を知って欲しいと思い、「冬の森とやわらかの木」「ねこの春」では親子を描いています。私は自然を観察するのが好きなので、近くの森によく行きます。熊、こわいですけど(笑)

お菓子でも花鳥風月は大切
栗原:お菓子でも自然を大切にしています。昔、職人さんが必ず朝昼夕と散歩に行き道端で見た菜の花の色の刻々と変わる日々の変化をお菓子で表現していた方がいました。当時私は、若かったので細かい違いはわかりませんでしたが、お菓子も自然と共にあるのだと感じました。商品を考える際に花鳥風月や季節など”今”をお伝えできるよう心がけています。

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デザインする商品には惜しみなく愛情を注ぎます。
奥村様:私はデザインする段階で、その商品に愛情を注ぎます。その商品を愛するからこそ、皆さんと同じ視点で商品についてお話ができる。デザインする上で大切にしている点です。今回は、愛しすぎた結果、「やわらか」が止まらなくなってしまいました。本当に美味しかったので。

新商品を作る中でも、どのような形にするかが大切
栗原:商品開発でも、どの様な「デザイン」にするか大変重要です。例えば、おせんべいで考えると醤油はお米と混ぜて作ってしまった方が早い、だけれども、最後に外から塗った方が香ばしさが出て美味しくなる。これはパッケージデザインとは違いますが、商品をつくる中でも「どのような形にするか」という事が大切になることを物語っています。

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■プロフィール 奥村ゆい様
東京都江戸川区出身
多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業
京都の雑貨メーカーにて商品からパッケージデザイン、ロゴマーク、販促物などのブランディングデザインをインハウスのデザイナーとして担当。その後、デザイン会社にて企業様の商品デザインやブランディングを経験し、2018年独立。
【いい空気感】をモットーにデザインをし、自分の手を離れてからも活きていくデザインを心がけてる。 
【奥村ゆいHP】https://www.okumurayui.com